天狗岳を登った翌日の9月24日。秋晴れに恵まれたのを良いことに、前日の疲労が残っているにもかかわらず、八ヶ岳の中でも最も北に位置する北横岳に登りました。
この山は標高2,480m。なかなかの高さではありますが、高さ2,237mまではロープウェイまで上がることができるので、実際に頂上までの歩行時間は1時間程度。登山というよりもむしろハイキングで、楽に山頂を踏むことができます。
ロープウェイ乗り場は、スイスを意識したようなデザイン。このロープウェイは「ピラタス蓼科ロープウェイ」という名称で、「ピラタス」はスイスの山Pilatus(ピラトゥス)から名付けられたとのことです。ロンドン駐在時に度々訪ねたスイスでも残念ながらこの山自体は登ったことはなかったのですが、世界で最も急勾配を登る登山鉄道があるとして何度も耳にした山として思い出されました。Pilatus近くのTitlis(ティトリス)には行ったのですが。
あっという間に到着する山頂からは、360度遮るものなく見渡すことができました。快晴のこの日は、八ヶ岳連峰はもちろんのこと、北、中央、南アルプスまではっきりと視界に。
こちらは北アルプスを望む方向。右手前のこんもりとした山は蓼科山。その背景にたなびく雲の上に姿を見せているのが北アルプスです。よく見ると先端が一際尖った山が見えますが、これが槍ヶ岳。
こちらが八ヶ岳連峰方向。前日の天狗岳を左手前に、その奥に硫黄岳、赤岳と続いています。
ところで、北横岳登山途中にある山小屋北横岳ヒュッテ横の小道から、七つ池という山上池に出ることができました。原生林に囲まれてひっそりと水をたたえ、水面に真っ青な空を映していました。
八ヶ岳連峰の中では最も山頂にの一つですが、北横岳、このように十分にパノラマを楽しめる山でした。体力に自信がない人にはオススメです。
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